コミュニケーション

常識という言葉に息苦しさを感じている人が、常識に惑わされないコツ

「それって常識でしょ?」「そんなのも知らないの?」と言われると、人格まで否定された気分になりませんか?

特に日本では、「前例がないことは非常識」「協調性を乱す行為は非常識」という雰囲気がプンプン漂っていますよね。

ここまで多くの人が主張する「常識・非常識」を決めるのは、いったい何なのでしょうか?

常識とは似たような価値観やルールを信じる集合体

常識という言葉を辞書で引くと、以下のような意味が出てきます。

ある社会で、人々の間に広く承認され、当然持っているはずの知識や判断力。

引用元:三省堂/大辞林 第三版より抜粋

例えば、結婚式に招待された場合、以下の項目は「常識・非常識」のどちらかわかりますか?

  1. 招待状が届いてから3週間以内に返信する。
  2. 女性は地味な服装は避け、白に近い色や肌の露出の多い服装を選ぶ。
  3. ご祝儀袋は金額の大小にかかわらず、できるだけ豪華なものを選ぶ。

いかがでしょうか?

実は「すべて非常識」なんです。

念のため、答えを書いておきますね。

  1. 招待状が届いてから1週間以内に返信する。
  2. 女性は派手な服装は避け、白に近い色や肌の露出の多い服装は選ばない。
  3. ご祝儀袋は金額の大小によって、ふさわしいものを選ぶ。

このように結婚式やテーブルマナーなど、常識を知っておかないと恥をかいてしまう場面って結構多いと思います。

しかし「なぜ、ここまで常識にがんじがらめなのか?」を考えたことがある人も多いでしょう。

私なりの考察なのですが、「マナーやルールを決めておくことで、物事が合理的に進むから」だと思います。

常識って言い換えると、「これって当たり前だよね?」「こうしないとおかしいでしょ?」という、ある意味「価値観の押し付け」とも取れますよね?

誰しも「私はこうしたいのに」「これってなんか違うんじゃないの?」という自分の意見を抱えながら、コミュニティの中で暮らしているはず。

それぞれが自分のやりたいようにやっていると組織として機能しない、あるいは当初の目的からずれていってしまう可能性が出てきます。

結婚式の目的は、「どんな世代の参列者も気分を害さずに、新郎新婦が思う存分のろけること(笑)」

そう考えると「常識はずれの人」は、結婚式の目的からずれてしまうんですよね。

「気にしなきゃいいじゃん」と言えばそれまでですが、日本特有の型を大切にする人達から見ると「非常識だ!」となるわけです。

常識は小さなコミュニティでしか通用しない

私が、常識という概念を見事にひっくり返された経験が2つあります。

1つ目は、自衛隊で勤務していたときのこと。

私は6年の社会人経験を積んだ後に、自衛隊に入りました。

「規則正しい生活なんだろうな~」というのはイメージできていましたが、まさか外出した時の門限が決められているとは予想もしていませんでした。

しかも、旅行や休暇中に帰省するときにも、「何時の電車に乗って~何時に〇〇駅に着いて」などの行動計画を立てて許可を取らないといけません。

確かに、一分一秒の判断が命に直結する仕事だからというのは納得できるのですが、「さすがに細かすぎじゃない?」と感じました。

社会では大人であれば「自由に外出していい」というのが常識のつもりでしたが、自衛隊では「大人であっても許可がないと自由に外出してはいけない」というのが常識だったんですね。

2つ目は、親戚の葬儀で中国に行ったときのこと。

日本の葬式というと静かで悲しみの中で行われるイメージがあると思いますが、中国では「これでもか!」というくらい爆竹を鳴らしまくります。

芸者さんのような人たちがダンスを披露したり音楽が演奏されたりと、とにかく派手!

まるでお祭りのように爆竹(また!)を鳴らしながら、先頭の人は大きな馬にまたがり、その後を続くように大勢でお墓に向かいます。

このように自衛隊のような閉鎖的な組織や海外の文化に触れると、自分の中の常識が粉々に砕け散るんですよね。

「郷に入れば郷に従え」ということわざもあるように、新しい環境やコミュニティで生活していくには「その場所の常識」を知っておくことが賢い生き方といえます。

常識は振りかざすものではなく知っていると役立つもの

まとめると、常識って「知らないと相手が損をするだけであって、人に押し付けるものではない」んですよね。

常識という考え方は、ずっと同じ場所で暮らしていく分には問題ないかもしれませんが、時代が進んでいった時にコミュニティ内での役割が変わったり、新しい文化が入ってきたりした時に問題が生じてしまうんです。

最近では「常識を疑え!」という言葉を耳にしたことのある人も多いかもしれません。

でも「常識は疑うものではなく、他の常識もあるんじゃないの?」くらいのスタンスでいれば、常識・非常識の間で振り回されて疲れることもなくなるはずです。

よく「海外に行くと世界観が変わる」といいますが、これって「今まで知らなかった多くの常識に出会えた」から世界観が変わったんですよね。

一つの常識しか知らなければ「あいつは頭が堅い」と言われ、非常識なことばかりいい続けると「あいつは頭がおかしい」と言われてしまうでしょう。

でも、常識は一つしか知らないよりも、たくさん知っておいた方が柔軟に暮らすことができます。

現代がストレス社会と呼ばれているのも、世界中がインターネットでつながり、行き来がしやすくなったことによる「常識の多様化」が原因なのかもしれません。

インターネットや書籍からでも様々な常識に触れられる時代だからこそ、いろんな価値観に触れることで常識の守備範囲が広がっていくはずです。

それでも「常識に振り回されてしまう」という人は、以下の記事もおすすめです。

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