コミュニケーション

本音と建前って必要なの?これからの時代を生き抜くためのスキルとは?

日本に住んでいる人であれば、たいていの人が本音と建前を使い分けているのではないでしょうか?

「何でも本音で言えたら楽なのに!」と思っている人も、ちょっと待ってください。

世の中が本音ばかりだったら、ものすごく生きづらくなってしまうような気がします。

今回は、「これからの時代を生き抜くためのコミュニケーションスキル」について考えてみましょう。

本音と建前は必要なのか?

先日、知人と話していた時にこんな話題が出てきました。

小学校の娘さんが、「学校でのコミュニケーションで最近意識していること」を耳にして、その知人が驚愕したんだそうです。(以下が聞いた内容です)

「空気は読めるけど、あえて空気を読まないようにしてる。だって、遠慮して何も言わなかったら損するじゃん」

知人は、「そんなことしていたらいじめられるかもしれないし、社会人になった時にやっていけるか心配…」と言っていました。

確かに小学校の中というコミュニティだけなら、空気を読むことは大切。

でも、活躍の場を広げていきたいのであれば「失敗してもいいから、思ったこと言ってみたら?」というのが本音で、子供の経験を考えたらプラスになるでしょう。

ただし、人を不快にさせることや組織に損失を与えるような発言・行動は、いけないことだと親が教えてあげる必要はあります。

でも個人レベルで失敗したり、痛い目を見たりするようなことであれば、後々の経験につながると思って積極的にチャレンジしたほうがいいのではないでしょうか。

むしろ社会に出る前に、学校という小さなコミュニティの中で「勇気を出して本音を言うこと」を学んでいくことが大切だと思います。

では、ここで「なぜ日本人は本音と建前を使うようになったのか?」を考えてみましょう。

なぜ本音と建前を使い分けるようになったのか?

日本は島国であることからもわかるように、比較的小さなコミュニティで成り立っているといえます。

私は20代前半までは、最寄り駅が徒歩30分の無人駅、中学校の頃は「熊が出没しました」という校内放送が流れるようなド田舎に住んでいました。

ということもあってか、本音と建前の使い分けについては親から耳にタコができるほど聞かされてきたんです。

ご近所さんと仲良くしていれば、野菜のおすそ分けをもらえたり、困った時に助けてくれたりする。

一方で、我が道を行くタイプの人だと、陰口を言われたり変人扱いされたりして、地域の輪の中に入れてもらえないんですよね。

田舎って良い悪い関係なく噂がすぐに広まるので、本音と建前の使い分けについては慎重にならざるを得ませんでした。

コンビニもスーパーもあって一人暮らしもできる場所であれば本音だけでも生きていけるかもしれませんが、和を乱す人間は厄介者扱いされるような場所では建前を身につける必要があったんですね。

本音だけではなく建前も使えないと痛い目を見る

よく「本音と建前という文化は、海外の人から見ると理解できない」と言われます。

海外に行ったことがある人はわかると思いますが、理解できない習慣ってありませんでしたか?

私は初めて中国に行ったときに衝撃を受けたのが、タクシーのドライバーが「えっ、ここ通る?」っていう車と歩行者の間をグイグイすり抜けていったこと。

しかも、クラクションを鳴らしながら、「ぶつかったらお前が悪い」と言わんばかりの勢いで。

原付バイクなんて、軽自動車の定員オーバー以上の人数が乗っているなんてザラでした。

おまけにめでたいことがあれば爆竹(日本で売られている数倍もありそうな音と破壊力!)を鳴らしまくる。

もうここでは建前なんて木っ端微塵にされてしまいました(笑)。

このように、本音を言い合うことで成り立っているコミュニティであれば問題ないんです。

でも海外の人から「本音と建前という文化が理解できない」と言われたからといって、

それを鵜呑みにして

「じゃあ本音でぶつかり合うのがいいんだ」と考えてしまうのって危険な気がします。

本音と建前を正しく使うことが現代では不可欠

辞書を調べるとわかりますが、本音は「自分の欲求を伝えたい、知ってもらいたい」という意味合いがあります。

一方で、建前は「家を建てる時に重要な役割を持つ柱や梁(はり)を組むこと」という意味からも「これから家を建てるために軸となる部分」と言い換えることもできるでしょう。

元々は建築用語である「建前」をコミュニケーションで考えると、どうなるのか?

私は「相手の気持ちを配慮すること」だと思っています。

例えば、ある集まりに参加したくなかったとして、

「行きたくないから行かない!」と本音をぶつけてしまったらどうでしょうか?

お互いが傷ついてしまい、誰も得をしません。

ここで、

「実は用事があって…」などの建前を使うことで、相手の気分を害さずに断ることができます。

本音を言うことでうまくいくことがあるかもしれません。

それは、先ほども言ったように「本音を言い合うことで成り立っているコミュニティ」であることが条件。

いきなり本音をぶつけられた人は驚いてしまったり、傷ついてしまうこともあるでしょう。

最悪の場合は、それがあなたへの仕返しとして返ってくるかもしれません。

本音も建前も共通していることは、

「相手のことを思って伝えているか」だと思います。

ここを忘れてしまうと、本音はただのわがまま、建前で空気を読もうとして周りに流され自己嫌悪に陥るということになりかねません。

多種多様な文化が織り混ざっていく時代を生き抜くスキルとは、

自分自身が大切にしたい人との時間を作っていくために、本音で伝え合い、建前を使って大事なものを守っていくということのような気がします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

フォローする
こちらの記事もおすすめ!