メンタル

思い込みを捨てればストレスから解放される!世界を正しく見るために手に取ってほしい1冊

「ビル・ゲイツ大絶賛、大卒の希望者全員にプレゼントまでした名著」

あのビル・ゲイツ氏が名作中の名作だと太鼓判を押している『ファクトフルネス』、読んだ方も多いのではないでしょうか?

私も書店で平積みになっているのがずっと気になっていて、発売から約2ヶ月して手に取ってみました。

読了後の感想は人によって違うと思います。

私が感じたのは、「一つの価値観によって損をしていないか見つめ直さないと」ということでした。

思い込みを捨てて事実を知る

『ファクトフルネス』は、世界の貧困や環境問題に関する「思い込み」から抜け出すために、データをもとに世界が良い方向に向かっていることを気づかせてくれる1冊です。

普段ニュースや新聞に目を通していると、悲惨な事件や自然災害が後を絶たず、日を追うごとに悪いニュースは増えてきているように思う人も多いでしょう。

しかし、著書内で出てくる13問のクイズに答えてみると、世界がどのように進んでいるのかが理解できます。

テレビや新聞では物事の良い面と悪い面を見ることはできても、物事の一部しか映し出されていません。

映し出されていない部分がどうなっているのかを知るのが大切だと、著書内で強調されています。

よく考えてみると、どんな映画でも波乱万丈な人生を歩んだ主人公に共感しやすいのではないでしょうか?

生まれたときから天才的な能力を発揮して、最後まで何のトラブルもなくハッピーエンドを迎える物語を観たいと思うでしょうか?

それよりも、幼少の頃は劣等感で苦しんだ少年が、あるきっかけでスポーツに目覚め、挫折を乗り越えながら伝説を作っていくというストーリーに惹かれる人が多いはずです。

ニュースも「うまくいったこと」よりも「恐ろしいこと」や「危険なこと」の方が視聴者の記憶に残りやすいため、「生き延びるという本能」に従って情報が広まっていく。

右肩上がりに少しずつ良くなっていく世界というのは、波乱万丈のストーリーよりも刺激が少ないため、過去を美化したり善悪や貧富という2つのグループに分けたりすると著書では書かれています。

良いと悪いの中間にあるものをしっかりと見つめることで、今やるべき行動を明らかにしていこうというのが『ファクトフルネス』の趣旨といえるでしょう。

そこで今回は、著書でも登場する「ドラマチックすぎる世界の見方」から「事実に基づく世界の見方」ができるようになるための3つの気づきを書いていきます。

1.目の前の結果ではなく背景を見る

著者のハンス・ロスリング氏は、モザンビークの病院で医師をしていた当時の経験から重要なことを学んだと著書で語っています。

私も著者のエピソードを読んで衝撃を受け、目の前の問題にどう向き合っていけばいいのかを考えさせられました。

著者の興味深いエピソードの一つが、遠く離れた少し大きな都市からヘルプでやってきた医師とのやりとり。

ヘルプに来た医師は、目の前の患者に対して点滴投与を行って治療に専念すべきという主張を繰り返します。

一方でハンス氏は、同じ時間を病院外の衛生環境を整えることに使った方が病気を未然に防ぐことができると主張しました。

確かに目の前の患者に全力を尽くすことは重要です。

しかし、少ない人員で全ての患者を対応するのは不可能といえるでしょう。

それこそ医師自身が過労で倒れてしまったら、患者を診てくれる人はいなくなってしまう。

だからこそ地域での協力体制を作って、少ない労力で多くの人々を救えるシステムを整備していくことが重要だと強調しています。

これは、普段の仕事でも同じことがいえるのではないでしょうか?

営業で例えると、自分1人で100万円の売上を作るより、部下を教育して100万円売れる営業マンを5人育てた方が会社にとってはプラスになります。

そして、自分の労力も減らしながら、大きな成果につながるでしょう。

著書でも「比較と割り算」が重要で、量から人数を割ると数字の意味を理解しやすいと書かれていました。

一人では実現不可能なことでも、多くの人を巻き込むことで少しずついい方向に進んでいく。

この数十年で目覚ましい発展を遂げてきた国は、地域の住民や団体が力を合わせて歩んできたおかげといえるでしょう。

2.思い込みを捨ててたくさんの可能性に触れてみる

よく「昔はこうだったのに」という議論が行われる場面があると思います。

実際、私も「正社員を辞めて家事や育児に専念したい」という相談を当時勤めていた会社でしたところ、否定的な意見が多かったのを覚えています。

一昔前は男が家庭に入って女性がバリバリ働くという考え方は珍しかったかもしれません。

しかし、現在は男性の育児休暇は普通に取れますし、料理の得意な男性だってたくさんいます。

私が好きなのは「適材適所」という言葉。

人間、得意なこともあれば苦手なこともあります。

やらされていることはのびのびとできないし、成長も見込めない。

働きたい人が働いて料理や掃除が好きな人は家事をやるというのが、一番ストレスのない生き方だと思っています。

そこで重要なのが、「正解は一つではなく、人それぞれに正解がある」ということなのではないでしょうか?

自分だけの価値観に当てはめず、親や祖父母の価値観から現在までどのように変化してきたかを楽しめるようになると、世界の見え方が変わってくるでしょう。

「お年寄りは頑固だ!」とか「最近の若者はどうなってるんだ!」と決めつける前に、「その人の価値観を作っているのは何だろう?」と考えながら接することで、新たな気付きが得られるかもしれません。

3.焦って行動しても正しい判断はできない

目の前にクマが現れたらどうしますか?

あまりの怖さに走って逃げたくなる人も多いでしょう。

しかし、ここで焦ってはいけません。

ヒグマは時速60キロで走ることができるといわれています。

車でも40キロ制限の公道で走っていたら追いつかれてしまうのがオチ。

ここで冷静な判断ができないと、クマに追いつかれるかスピード違反で捕まるかは時間の問題です。

どちらに転んでも、深い傷を負うことは間違いなさそうですね。

実は、私も恐怖という本能に負けて大失態をしたことがあります。

夜ランニングをしようとして自宅近くの公園の周りを歩いていたところ、50mくらい先に毛を逆立てて目を光らせている動物が見えました。

街灯も暗くてよく見えず、目を凝らして見ると筋肉隆々とした体つきをしていて、こちらの様子をうかがっている模様。

何か嫌な予感がしたと同時に、100メートル走のクラウチングスタートさながらに物凄い勢いでこちらに向かって突進してきました。

私は2歳の頃、自宅で飼っていた大型犬に顔半分を噛まれて病院送りになったことがあり、当時のことを親に聞くと「もうダメだな」と思ったそうです。

「なんて薄情な!」と思ってしまいますが、それくらい傷が深く出血もひどかったとのこと。

今でも跡がしっかりと残っていますが、噛まれた時の記憶はありません。

しかし、今回は「危険だから逃げろ!」と脳内アラームが鳴り響きました。

本当はゆっくりジョグをして気持ちいい汗をかくつもりが、全力疾走で冷や汗をかく羽目に…。

逃げ切ったかと思い、後ろを振り返ると…。

小さな可愛らしい犬がいました(笑)。

何と、近所のおばあちゃんが子犬を放し飼いにしてベンチに座っていたのです。

他にも散歩していた人が驚いていて、おばあちゃんが注意を受けていました。

著書内でオオカミ少年の話が出てきますが、最初にやるべきことは「オオカミが来た!」と逃げることではなく、「それは本当にオオカミなのか?」を判断することが重要です。

オオカミは出ていないのに「オオカミが出た!」と聞いて逃げ続けていたら、逃げる練習にはなっても周りに振り回される人生になってしまいます

恐怖は人を突き動かしますが、冷静さを失ってはいけません。

焦って行動するのではなく、急いで目の前の情報を整理することが大切だと学びました。

世界を正しく見るためのヒントが書かれた一冊

正直言ってしまうと、『ファクトフルネス』を読む前は「こんなに売れているんだからすごいことが書いてあるに違いない」という先入観がありました。

何しろ、ビル・ゲイツ氏が大学の卒業生の希望者全員にプレゼントするくらいですから。

実際に読んでみると、本能による思い込みをなくして世界を見ることの重要性について説かれていて、多くの気づきが得られました。

しかし、良い本に違いないというフィルターがあることによって、気づけない部分もあるのではないかと思います。

だから、良いと悪いの中間にあるものをしっかりと見つめるフラットな視点が大切だと感じました。

そうやって360度一通り見ようとすることで、何が正しいのかを判断できる。

その努力をサボって自分の都合のいいように解釈していたら、一見得をしているようで損をしていると気付かされた1冊でした。

まだ読んでいない人は「思い込みを変えよう」とか考えずに、とりあえず世界はどうなっているのかを知るために『ファクトフルネス』を手に取ってみるのがおすすめです。

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