コミュニケーション

やる気が落ちている社員との接し方は?労働時間を減らすよりも職場の理解が重要

やる気が落ちている社員に対して、どう接していいか困っている人は多いのではないでしょうか?

「少し注意しただけでパワハラだと言われてしまう」「ミスを指摘した次の日から会社に来なくなる」「せっかく採用された社員もすぐ辞めてしまう」など、悩みの種は尽きません。

労働時間や仕事量を減らしてあげる努力は必要ですが、やる気が落ちている社員の気持ちを理解してあげることの方がもっと重要です。

なぜやる気が出なくなってしまうのか?

一昔前は、一度入った会社で定年まで働くのが一般的でした。

やりたい仕事ではないけれど、マジメに頑張っていれば安定した生活はできるし、車や家も持つことができる。

だから多少ムリをしてやる気が出なかったとしても、弱音を吐かずに働き続けている人が多かったのではないでしょうか?

しかし時代は変わり、働く目的も多様化してきました。

「たくさん稼いでいい暮らしがしたい」と考えている人もいれば、「収入はそこそこでも、しっかり休みが欲しい」と考えている人もいます。

仕事と家庭を両立させたい人にとっては、「子供が熱を出したら休めて、時短勤務ができる職場がマスト」と考えている人もいるでしょう。

「仕事:プライベートや家庭」の比率を考えると、「仕事が大事」という人よりも「プライベートや家庭の時間が大事」という人が増えてきたともいえます。

そう考えると、仕事に対しての比重が低いのに「もっと仕事を頑張れ!」と言われることほどつらいと思いませんか?

誰だって任されたことには責任を持って取り組みたいですし、認められることが嬉しいからマジメにやろうとしますよね。

でも、仕事がプライベートや家庭の時間まで押し寄せてきて、現実的にムリをしている人が多いと思います。

なかなか事情を上司や同僚に相談したくてもできない人も多いでしょうし、相談を受けた方も一人の悩みを解決していくために社内のルールや環境を変えることは、そう簡単にはいきません。

すると、今の仕事に対して悩みを持っている人がガマンする形になってしまい、メンタル不調を訴えて会社にいけなくなるケースが増えていくのです。

やる気がなくなるのは長時間労働のせい?

ブラック企業と聞くと、以下のイメージを持っている人は多いのではないでしょうか?

  • 長時間労働は当たり前で、帰るのは終電になってしまう
  • 仕事量が多く、休日出勤しないと終わらない
  • 休日でも仕事の電話がひっきりなしにかかってくる

しかし、私は仕事の量や拘束時間だけでブラック企業かどうかを判断するのは難しいと思います。

重要なのは、仕事の量と時間から得られる対価と満足感

たとえ激務だとしても、福利厚生が整っていて人間関係もいい会社であれば、満足感は高まっていくでしょう。

一方で、長時間働いているのに時間に見合った報酬がもらえなかったり、成果に対してインセンティブが低かったりすると不満は大きくなっていきます。

たいていは「仕事量と時間:報酬と満足感」のバランスが崩れていることの方が多いんですけどね…。

そこに、働き方改革で定時退社を促しても、「この仕事量で定時で帰れってムリがあるんじゃないの?」「定時までに仕事を終わらせた分だけ、浮いた光熱費分くらいはインセンティブがつかないのはおかしいよね?」という不満が出てきて当然ではないでしょうか?

バリバリ働きたい人も、子供が小さいから勤務時間は配慮して欲しいという人も、どちらにせよストレスの多い状態で働いていたら、時間の長短関係なくメンタル不調になる確率は上がってしまいます

労働時間よりも職場の理解が重要

日本最大級の医師専用コミュニティサイトを展開しているメドピアという会社が、「産業医500⼈を対象に、従業員のメンタル不調に関するアンケート調査」を実施したところ、以下のような結果が出たそうです。(下記抜粋)

・産業医500⼈が回答した従業員のメンタル不調の原因、1位は「職場の⼈間関係」で400⼈以上が選んだ。また、その内の7割が「上司との⼈間関係」を、最も多い原因として挙げた。
・メンタル不調のサインでは、「遅刻や⽋勤が増える」「表情が暗くなる」が上位だった。また、早期発⾒のために経営者や⼈事が⾏った⽅が良いことでは、「従業員との⽇常的な会話」「定期的な⾯談」と、変化にいち早く気づくために⽇頃から従業員と接する重要性が挙げられた。
・メンタル不調で休職した後の復職は、約半数の産業医が「どちらかというとうまくいかないケースが多い」と回答し、復職の成否を分ける要因には「職場による理解とフォローの有無」が1位に挙がった。

引用元:『産業医500⼈に聞いた「従業員のメンタル不調の原因」、1位は⻑時間労働ではなく「上司との⼈間関係」』調査結果のサマリーより抜粋

長時間働き続けるよりも、上司や同僚から理解を得られないことの方がダメージが大きい。

また、職場の人間関係の悩みが長時間労働の1.7倍近くというデータが出ていることからも、いかに上司や同僚から理解してもらえるかが重要になってきます。(以下引用)

引用元:『産業医500⼈に聞いた「従業員のメンタル不調の原因」、1位は⻑時間労働ではなく「上司との⼈間関係」』従業員のメンタル不調の「原因」について Q1.従業員のメンタル不調の原因で、多いものは︖(選択式/1〜3つまで選択)から抜粋

まずは、やる気のない社員を責めるのではなく、「どうして元気がないんだろう?」「最近ミスが増えてきたのには理由があるんだろうか?」と考えてみることが大切です。

やる気がない社員の話を聞くことから始めよう

やる気が落ちている社員は、決して最初からやる気がなかったわけではないはずです。

「仕事量と時間:報酬と満足感」のバランスが崩れてムリをしているから、やる気が下がってきているんですよね。

まずは、今の仕事に対して不満や疑問はないかを聞き、可能であれば仕事以外の悩みも聞いてみましょう。

話をすることで今までわからなかった一面が見えたり、仕事の生産性を上げるヒントが見つかるかもしれませんよ!

「話をする余裕なんてない」という人は、以前のように仕事をこなせなくなっていませんか?

疲れが抜けなくて頭が働かない、人に説明しようとしてもうまく伝わらないなど、仕事に行き詰まりを感じている人はストレスのサインかもしれません。

あなた自身がストレスで潰れてしまわないように、オンラインで相談してみてはいかがでしょうか?

「カウンセリングに通うのは気が引ける…」という人でも、22問の質問に答えるだけで相性のいいカウンセラーをおすすめしてくれるマッチング診断や、通常のカウンセリングよりも手頃な価格で利用できるのもオンラインカウンセリングのいいところ。

人間関係やキャリアについて悩みを持っている人は、一度相談してみるといいですよ。



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